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社会文化学部 Consept Note 2000 「私の授業」
私の授業はコミュニケーションと比較文化論です。どちらの授業も社会文化コースに無くてはならない科目です。
日本社会は「個人」と「社会」の間に「世間」というものが介在します。この西洋社会には無い概念の「世間」とはいったい何か、そしてこの「世間」すなわち「世の中」で生きていくための知識や知恵あるいは心得が、人と人とのコミュニケーションの技術を磨くことにより、身につくことでしょう。
「教養」とはコミュニケーション技法を磨くことによって、かなりの部分高めることが出来ると考えます。そして益々グローバル化する世界の中の日本を考えるのが比較文化論です。
講義のテーマとしては異文化を理解することにより国際的視野を広め、ひいては日本人を見直すことになります。もともと日本人は他人や外国人の評判を気にする習性を持っています。この個性と自己主張を抑えそれぞれの帰属集団を重視する内志向的発想が、ともすれば「顔のない経済大国」という批判につながってきています。このような視点を背景に比較文化論を論じていきます。
私の授業は出来るだけ学生中心に運営されることを望みます。新しい学部の教育方針として自分自身の発想や意見を的確に伝えるコミュニケーション能力の涵養が上げられています。
知識というものには、文章化された知識(形式知)と、人間の頭の中にある知識(暗黙知)があります。自分の頭で新しいアイデアや企画をクリエイトするといった仕事は暗黙知の関与が必要です。この頭脳の中の思考メカニズムをヒントにした発想法にトニー・ブザンが開発したマインド・マッピング思考という技法があります。ノートの効率的な取り方において、この技法も紹介したいと思います。
新しい知識は文章を読み他の人々と意見を交換することで創造されていきます。受身の学習方法では身につく学習効果は芳しくないということが最近の調査で明らかになってきています。
人間の頭の中にある知識をまとめて発表(プレゼンテーション)し,意見を交換することを繰り返すことにより知識の創造を促していく。つまり一方通行で受身的だった従来の教育方法から双方向で能動的な学習方法へ転換を図ることが大きな眼目です。
以上述べてきたような考え方の中から、クラスでは与えられたテーマについてのグループ別のプレゼンテーションや、その報告書と発表技法についても評価の対象とします。またインターネットも出来るだけ活用し電子メールでの授業内容の告知や個人の質疑応答にも積極的に応えていきたいと考えています。
(社会文化学部 コンセプトノート 2000年4月)
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