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全米CHEAミーティングに参加して
アリゾナ州フェニックスで行われた今回のCHEAミーティング定期総会は全米の大学関係者およびアクレディテーション協会の評価担当者のみが参加できるもので、日本からは我々短期大学基準協会のメンバーだけが特別に招待を受けることが出来た。
主催者はワシントンDCにあるCHEA本部で会長のジュディス・イートンが総会の司会も務めている。
アメリカには5000校を超える大学・コミュニティカレッジがあるがこの基準協会に認証された大学・コミュニティカレッジは3000校あまりで、その歴史はニューイングランド基準協会(NEASC)の誕生の1885年にさかのぼる。
日本と違いアメリカは国家が大学の設置認可権限をもたず高等教育制度は私立大学を中心に発展してきた。大学が自発的に集まって基準協会を作り仲間(Peer)が相互に評価しあい互いに水準の維持向上をめざす仕組みが生まれた。それはボランンタリズムの精神に根ざした自立的(self-regulatory)な性格が背景にある。
地域アクレディテーション団体はそれぞれのアクレディテーションの基準を持っており評価はその基準に基づいて行われる。その手続きは全米の6つの団体に共通していて、原則として5年ごとに繰り返され特に問題なしとされた学校は簡素化し10年ごとに行われる。
今年は全米の基準が改訂された年で以前の10の大項目が5つの項目に減らされ簡素化された。また特に学生の学習効果(SLO)についてその記載を詳しくセルフレポートに反映させることが強調されていた。パーティで会ったメンバーはマスコミュニケーション専門分野の基準協会の会員で、このような専門分野の団体も65を数えるという。
2泊3日で1時間15分のセッションが9回、さらに昼食をはさんだスピーチが2回行われた。セッションの内容は「学長のアクレディテーションにおける役割」「学生の学習効果」「専門分野別領域の基準」「アクレディテーションで差別化が出来るか」など、興味深いものが並べられており、発表者と紹介者が2人、さらにコーディネータが1人いて3人一組の構成になっている。
発表者は大学学長はじめALO,共学担当副学長や学部長などで、参加者もALO、大学関係者や地域アクレディテーション協会スタッフ達だった。
このようにアクレディテーションのプロセスは公開が原則となっており、改訂された基準などはホームページに公開され、3ヶ月間改訂案としてメールや電話による意見を受け付けるなどボランティアの精神に基づいた性格を反映している。
日本の基準協会への提案としては頻繁なセミナーの開催が望まれる。また評価にかかわる経験を、それぞれの大学において教員の業績として認めることも検討していくことが望まれるものである。
この街は25年前に私が通っていたサンダーバード国際大学院があるので、時間を見つけて訪ねてみた。学長の秘書に案内されながら新しい図書館などを見学したが、通学生(onground)
の数が当時と比べて激減していると聞かされた。
当時宿泊していたウェストアパートもそのままで懐かしかった。
さらに同じ街にサイバー大学(on line)で全米1を誇るフェニックス大学があるので、こちらもたまたまCHEA会議に出席していた副学長に頼んで見学させてもらった。
この大学には通学生とオンライン生とその中間であるフレックス生の学生がおりなんと26万人を数えるという。またキャンパスは全米に250箇所にあるのだそうだ。
アメリカの大学には1600万人の大学生が通っているが、そのうちの160万人がこのサイバー型のオンライン教育で学んでいると聞かされた。
国際経営部門では全米でも評価が高いが学生募集に苦戦を強いられているサンダーバード国際大学院と、片やアメリカ中にon lineをはりめぐらし日の出の勢いで伸び続けている
フェニックス大学がこのフェニックスに位置するのも、時の流れとはいえ複雑な気持ちになった。
(短期大学基準協会報告書 平成17年1月)
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