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9月のメッセージ

無題

 朝夕涼しくなって幾分過ごしやすくなりました。
 今朝など、外に出ると涼しい風が吹いてひんやりいい気持でした。
 台風のおかげです。
 気が付くと暑さで枯れ枯れの庭の隅に桔梗が鮮やかに咲いていました。
 秋なのですね。
 4日のホームカミングデー、盛会のうちに終わりました。
 皆さんが担当する部門の仕事はうまくいきましたか?
 今年のことを覚えていて、来年はこれを参考にして計画を立てましょう。

 さて、気持ちを切り替えて、秋は勉強の季節です。
 行事としては学校中を巻き込むアクティブ・ラーニングがありますね。
 昨年とはがらりと変わり、今年の課題は吉岡秀人先生の「死にゆく子どもを救え」ですが、皆さんはこの本をもう読みましたか?
 私は読みました。読んで感動しました。
 吉岡秀人先生と言うのは凄い方ですね。
 お医者さんで、ミャンマーでボランティアをなさっている、と言えばそれだけでも凄いのですが、先生のご活躍は桁外れです。
 ボランティアに好意的ではない政府に他のボランティアが活動を断られる厳しい制限があり、また医療機器も薬も十分にない中で、最善を尽くしているのです。
 御本のカバーには、1万人もの患者を救ったと書いてありますが、本の中身はそれでも救えなかった命の話が中心です。
日本だったら救えた命を救えなかった時、吉岡先生は辛い思いをなさるのですが、それでもまた元気を出して現場で先頭に立って活躍なさいます。
 先生の病院ではどうすることもできない時があります。そんな時、大きな都市のもっと設備の整った病院に行くようにと話すのですが、その病院は高額な費用が掛かります。けれど殆んどの場合、家族には高額な費用を払う力がなく、勧められた病院には行けません。それが分かる先生は、知恵を絞って今できる最善の治療をします。
 だからでしょう、病院には患者が押し掛け、日本人の先生に診てもらいたがるという、現地の人からの圧倒的な支持を受けています。
 先生が全くのボランティアだと知り、本当に驚きました。
 こんな方もいるのですね。
 10月11日、お話を聞けるのが楽しみです。