高校2年生が総合的な探究活動の時間に行っている企業訪問の話題をお伝えします。
最近では,進学や就職をしたけれど自分に合わずに辞めてしまう学生や生徒も増加しているともよく言われています。マイナビの企業の人事・採用担当者に対するインタビューでは,企業が求める学生の資質として,協調性やチームで働く力,仕事への情熱ややる気,ことばで伝える力等を評価するとの声が聞かれるようです。
自ら考えて行動する力である主体性や実行力,コミュニケーション能力,情報収集力,臨機応変に対応する力を高めておく必要もあります。企業合同セミナーや各種インターンシップでもグループワークやディスカッションが求められ,「データや材料が与えられ,自ら答えを導き出す力」が求められています。
地元の企業を題材に,学習を進める活動を取り入れています。事前学習では企業の情報を集めながら諸課題を発見し,整理分析しながら新しい発想や価値観が生み出せるよう活動を進めました。
本校では,国際化やIT化の進む,変化の大きい現代社会で,自ら考えて解決策が出せる人間力を高めて,目標や将来の夢をしっかり育てながら日常の学びを深められるようにしています。このような企業訪問での本校の試みは県内でも先進的なものとなっています。
7月30日(金)には小グループに分かれて,企業訪問をさせていただきました。
まず,株式会社ケイシンさんをご紹介いたします。啓真館木太校さんに訪問させていただきました。
啓真館さんでは勉強だけではない学習塾の役割についてお話をうかがうことができました。常に新しいことを創造し,チャレンジし,具現化していく企業づくりを通して,その中で個人の夢が共存できる組織を構築しているそうです。
日頃は生徒としてお世話になっている学習塾ですが,働く側,また企業経営の観点から学習塾を見ることができ,多くのことを学ばせて頂きました。ありがとうございました。
また,株式会社JR四国ホテルズさんでも見学させていただきました。四国の観光や地域産業にも大きく関わり,サプライチェーンや新しい価値の創造(新結合)といった事前学習で学習した内容をさらに深めて理解することもできました。お客様にどのように心のこもった快適なサービスを提供していくのか「おもてなし」についても教えていただきました。
お忙しいなか,いろいろと教えていただきありがとうございました。