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2021/08/10 卒業生インタビュー

中学団長のムラチです。教員免許状更新講習(10年に1回ある全5日間の研修。来年より廃止との噂)を受けに香川大学に来ました。夏休みに学校に来て勉強している生徒も大手前高松にはたくさんいますが、実は学校の先生も夏休みなどを使ってしっかり勉強しています。

講習でプリントを配っている学生のボランティアスタッフがどこかで見たような子たち・・・よく見ると、昨年度卒業の高校3年生Aコースで私が教えていた小嶋さんと末澤さん(2人とも香川大学教育学部に進学)でした!

 

そして、感動の再会ついでに、昼休みを使って2人に大学生活に関するインタビューさせていただきました。

ムラチ:大学生活は楽しいですか?

 

小嶋さん(以下「COZY」):すごく楽しいです。自分がしたいことが好きなだけできるんで。

 

ムラチ:大丈夫ですか?ちゃんと勉強してますか?

 

COZY:してます、してます!レポートとかもメッチャやってます。勉強、楽しくやってます。

 

ムラチ:末澤さんはどうですか?

 

末澤さん(以下「すゑ子」):自分と同じ授業取っている人はもちろん、学部問わず色んな人と関わりがあるので、結構色んな価値観に触れることができて楽しいです。

 

ムラチ:と言いますと?

 

すゑ子:うーん、なんだろうなー。学部が違うと全然生徒の雰囲気も違うんですよ。それが面白くて~。

 

ムラチ:教育学部以外の人と一緒に授業受けたりするんですか?

 

すゑ子:結構あります。1年生の間は色んな学部の人と一緒に授業を受けます。

 

ムラチ:なるほど。じゃあ、香川大学の良いところについて他にもっと教えてください。

 

すゑ子:香川で教員になりたいんですけど、教員になる前に準備しておいた方がいいこととかを教育学部の先輩から色々聞けるのがいいです。あとは、私は音楽専攻なんですけど、音楽の授業とかは人数が少ないのでアットホームな雰囲気で仲も良くて、先生との距離も近くて色々教えてもらえて充実しています。

 

COZY:あと、香川大学は結構他の県から来ている生徒が多いんですよ。色んな人と関われます。

 

ムラチ:香川県民多くないの?

 

すゑ子:一年生は意外と県外から来ている人が多いんですよ。岡山と兵庫が多いです。

 

ムラチ:じゃあ他府県から来た生徒と違いを感じたことはありますか?

 

COZY:しゃべり方ですね。

 

ムラチ:当たり前やろ。

 

COZY:そうですよね(笑)あ、他の県から来た生徒としゃべることで、私自身が色々変なんだということに気がつきました!

 

ムラチ:大手前にいる時は気づかなかったんですか?

 

COZY:そうです!全然自分が変わっていると気づきませんでした!

 

ムラチ:どういうこと?周りに変わっている子がいっぱいいたからってこと?

 

COZY:そういうことだと思います!

 

ムラチ:なるほど!まー、変であることを変のままでいいと許してたところあるからね。香川大学に通っている生徒はどんな感じですか?

 

COZY:コミュニケーション力が高い子が多いです!

 

すゑ子:周りはすごく話すのが上手な子が多いです。この学年だけかもしれませんが。

 

COZY:県内の生徒も県外から来た生徒もすごく明るいです。

 

ムラチ:いいやん。楽しそう。他に香川大学でいいところは?

 

すゑ子:他の大学を見ているわけではないけれど、環境がいいなと思います。

 

COZY:色んな生徒がいるけど、みんな真面目でやるべきことはちゃんとやっているんです。

 

ムラチ:みんなちゃんと勉強しよるんやね。いい環境やね。

ムラチ:前期受けた授業の中でどんな授業が印象に残りましたか?

 

COZY:『想像力の教室』ですね!主題Aっていう必修科目の中の授業で、いつも人気で抽選になる授業なんですけど、私たち当たったんです。それで授業受けてたんですけど、メッチャ面白かったです。先生が一方的に知識を与えるような授業じゃなくて、答えがないお題について自分たちが考えたことをグループ内で発表するんです。

 

ムラチ:例えば?

 

COZY:歌詞の意味を解釈しようとか。嵐の『カイト』の歌詞を読んで、それに関する自分の解釈を発表するんですけど、全然違うんですよ。みんなの意見が。それが面白くて、色んなことについて人の意見も聞いてみたいと思うようになりました。自分が正しいっていう思い込みを持つんじゃなくて、他の人の意見も引き出そうと。

 

ムラチ:なるほどね。確かにあるよね、何かに関して自分が思っていることと他の人が思っていることが全然違うことって。

 

COZY:そうです。それが「面白い!」って思いました。「正しい」よりも「面白い」がいいと思うようになりました。

 

ムラチ:いいですね。末澤さんは?

 

すゑ子:別の授業で『DRI(デザイン思考・リスクマネジメント・インフォマティクス)』が面白いと思いました!デザイン思考のDの授業を取りたいと思っていたんですけど、DもRもIも全部入った授業を第一クオーターでは取っていました。これからの社会で必要なことをたくさん学ぶことができました。

 

ムラチ:確かに香大はDRI教育に力入れてるって聞いたことあるけど、何をするんですか?

 

すゑ子:大きなテーマとしては「地域課題の解決」です。そこにたどり着くためにどういう経路をたどるかということをグループで話し合いながら考えていきます。6人グループなんですけど、全員違う学部で、全然普段学んでいることが違うから「あっ、そんな視点あるんや」って思うことが多かったです。

 

ムラチ:やっぱり大学の授業面白いんや。

 

すゑ子:面白いですね-。

 

COZY:面白いです!大手前のみなさん、『想像力の教室』は絶対取った方がいいですよ!

 

ムラチ:それは受かってからの話でしょ。

 

2人:(笑)

 

ムラチ:でも、僕もこれから生徒が想像力を働かせるような授業やるようにするわ。2人とも、教育学部やけど、将来どういう教員になって、どういう教育をしたいの?

 

COZY:私は自分が教えるだけじゃなくて、子供たちからもたくさんのことを学びたいです。子供たちと一緒に成長していきたいです。あと、特別支援教育を専攻したいと思っていて、通常学級で学ぶ生徒と特別な支援を必要とする子供が一緒に学び合えるような環境を作りたいです。世の中に色んな「差別」の問題があると思うんですけど、それは小さい頃から身近なところに色んな人がいるというのが当たり前の環境になっていないからだと思うので、特別支援教育を通して差別の問題を減らしたいです。

 

ムラチ:さっき、「自分が普通じゃないってことに気づいた」って言ってたけど、それとも関連してくるかな?

 

COZY:たぶんあると思います。「普通ってなんなんだろう」って結構考えたりします。大学のクラス内の探究活動での発表で、特別支援について発表したんですけど、こういう話をするとみんなから「発表を聞いて見方が変わった」と言ってもらえました。

 

ムラチ:すごい色んな経験させてもらっとるんやね。

 

すゑ子:私は子供の感性を引き出すことができるような教員になりたいと思っています。小さい頃から両親とかおじいちゃんおばあちゃんとか地域の人とかと関わってきた中で、それぞれの人が経験してきたものは違っていて、その経験の違いから来る感性の違いが面白いなと思うので、学校で色んなことを経験できる機会を与えてあげたいなと思います。音楽は一番感性に刺激を与えてくれるものだと思うので、音楽教育の中で生徒に色んな楽器を演奏してもらったり、ミュージカルを鑑賞してもらったりする中で生徒の感性を引き出していきたいです。

 

ムラチ:卒業してからのこともしっかり考えてるんやね。

ムラチ:大手前高松での良い思い出について教えてください。

 

すゑ子:どうしても最初に出てくるのは大学受験ですね。受験勉強がとても楽しかったです。2年の最後からしばらく休校期間になってしまったけど、自分がそのコロナウイルスの状況に悩むんじゃなくて、その状況だからこそ何ができるかを考えて、実行して、更にみんなで突き進んでパワーアップできた感じがしてそれが良い思い出です。私自身はオンラインで開催されるウェビナーにたくさん参加して、将来どんな教員になるか考え直す、いいきっかけになりました。それが入試の志望理由書とかで生きてきました。

 

ムラチ:メチャメチャ頑張ってたもんね。

 

COZY:私はホームカミングデーです。2年生の時にクラスでやったダンスです。

 

ムラチ:あれクラス出し物ダンスじゃないよ?「お笑い」というくくりの中で君らが「ダンスやってるやつあるある」っていうフリップ芸を踊りながらやってただけやで?

 

COZY:「お笑い」でしたね!ダンスに「お笑い」を取り入れるなんて、それまでは絶対やらないようなことだったんですけど、それが楽しくて、それを経験した後はやったことないことでも何でもまず挑戦してみようって思えるようになりました!

 

ムラチ:いいですねー。大手前高松の後輩に対して、最後に一言お願いします。

 

すゑ子:高校3年間ってビックリするほどあっという間だから、時間を大事にして良い意味で楽しんでほしいです。高校の間に進みたい道がある程度ハッキリしたら、頑張れると思います!

 

COZY:私は3年間ずーっと「勉強しなきゃ!」っていうのがあって、自分で追い込んで勉強大変だったんですけど、それを実際やり遂げて、乗り越えたら、自信もついて「なんでもできる」って思えるようになったので、逃げずにしっかりやり抜いてほしいなって思います。勉強は大事だと思います。

 

ムラチ:ありがとうございました。

 

2人とも、一年生の頃から香川大学教育学部を第一志望で目指していて、ずっと一生懸命頑張っていました。昨年度、Aコースからは香川大学に7名合格したのですが、どの生徒も充実した大学生活を過ごしているようで、たまに学校に報告しに来てくれます。

 

大学受験合格で終わりではなく、卒業してからも目標に向かってしっかり勉強し続けている生徒がたくさんいるのでまた紹介していこうと思います(^^)