「春隣(はるとなり)」
冬も終わりに近づき、春の気配がどことなく漂う様子を表す季語です。
そんな季節の中、高校3年生が3年間あるいは6年間の大手前生活を終え卒業しました。
私たち教員は、この瞬間をいつもうれしくもあり、また寂しくも感じています。
「高校生活は新型コロナウイルスの影響で生活の多くに制限がかかり、今では当たり前になった日常にも、かつては居心地の悪さや不安を感じていました。自分の生まれた時代を憎み、どうしようもない憤りを抱いてしまうこともありました。ですが、この三年間を恵まれなかった、不運だったと簡単には片づけたくはありません。この状況下であったからこそ得られた経験、感じた想いもたくさんあるはずです。この三年間で、先生や友達と過ごす時間がいかに大切なのかを知りました。生活を支えてくれるすべての人々に、今まで以上のありがたさを感じられるようになりました。私ちは決してかわいそうなんかではありません。マイナスをプラスに変え突き進んできた私たちは、誰が何と言おうと、すごいのです。」
これは卒業生の答辞の中の言葉です。
これほどまでにたくましく成長した生徒たちと関われたことは私たちの幸せです。
君たちに出会えたことに感謝