昨日、演劇部が7校合同公演「7Faces2023」に参加しました。
客席はほぼ満席!たくさんの方に褒めていただき、部員にとって大きな経験になりました!
4月10日(月)〜12日(水)の3日間で、校内で上映会をします。HP上でも動画を公開予定!お楽しみに!
(演劇部顧問 木村恵美先生より)
3月26日(日)、7校合同公演「7Faces2023」でした。
大手前高松高校演劇部「萌赤世 〜星に願いを〜」上演。
客席はほぼ満席で、部員たちにとって大きな経験になりました。
この学校で演劇部の顧問をするようになってから明確に意識し始めたことがあります。
それは、
限られた部活の時間の中でどこまで多様な演劇体験をさせるか
を一番大切にするということです。
プレハブとはいえ、
今年度から固定した活動場所を与えていただきました。
学校行事や課外授業の都合に追われることなく
いつも安心して決まった場所で活動できる。
その感謝と喜びを忘れることなく
充実した活動を続けることができた一年でした。
普段の練習場所がそのまま劇場になる。
それは何の魔法でもなく
自分達がマットを敷き、窓をシートで覆い、ポールを立て、
カーテンや照明、スピーカーを設置して造りあげるもの。
そして公演が終わったら惜しげもなく解体し、日常に戻す。
この繰り返しの中に、たくさんの学びと感動があります。
今回、一年の締めくくりに参加した7校合同公演は、
四国学院大学のノトススタジオ。
演劇のために建てられた優れた小劇場でした。
初めての場所と機材で想定以上の対応を求められた部員たち。
照明係は中2と中1生徒でしたが、
ノトスのスタッフさんの力強いご協力を得て、
素晴らしい現場力で乗り切ってくれました。
音響は普段から信頼の厚い高1と中2部員でしたが、
ラストまで来てちょっとしたミスがあり、
あとで仲間に愛のあるツッコミと励ましをたくさん受けました。
キャストはそれぞれに思いを込めて最善を尽くせました。
途轍もない力を持ったこの劇を、
大切に、まっすぐに観客に届けることができたと思います。
グランドの片隅の小さな手作り劇場の体験と、
多くの大人に準備していただいた贅沢な劇場体験と。
どちらも彼らにとって
同じ価値の特別な経験であればと思います。
アンケートでたくさんの方に感想をいただけたのが嬉しくて
当日の夜のうちに全部の感想を打ち直して部員に送りました。
引退する高2部員には、素敵なはなむけになりました。
キャストだけではなく、音響・照明などのスタッフや
台本そのものから演出に対しての細かい感想まで並ぶところが
いかにも演劇人というか、
いろんな劇を見ている観客たちだったのだなと感じました。
その中に、とびきりの言葉で褒めてくださった最後に
「こんな演劇体験がしてみたかった」と書いていた方がいて、
顧問としては胸を熱くしています。