中学3年生の「表現技法」の成果発表会の様子です。
表現技法とは、今年度より中学校に取り入れた総合学習の授業の1つで「圧倒的な表現力」を中学時代から育てていこうという取り組みです。
中3の表現技法はパフォーマンスの授業です。
講師は私中学団長の邑地です。大学生の時にお笑いサークルで部長をやっていました。
中3の表現技法では生徒はお笑い、ダンス、手品など自分達で決めたパフォーマンスを自由に練習し、クラス全員でネタ見せ合い、ある程度改善した上で、中1中2全員の前で発表しました。
多くの生徒がお笑いに挑戦したことには驚きました。しかもかなりやり切っていました。すごく人前で発表することに対して控えめな子が多い学年だと思っていたのに・・・。
「パフォーマンスやったら何をやってもいいよ。でも、お笑いとかやったらいいんちゃうかな。若い間にたくさんスベっといた方が大人になってから深みが出ていいよ」と最初に言いましたが、その時は誰もやらないような空気でした。
こちらも気を遣って「いや、ダンスでもなんでもいいから。自分らがやりたいことやったらいいで」とすぐに修正しました。
しかし、フタを開ければ大半がお笑いに挑戦。お笑いやりたかったんかい。しかも2学期のテストでは学年全員お笑いをやっていました。学年全員が自分からお笑いをやる中学校って聞いたことありますか?
香川県の県民性でしょうか?基本みんな面白いことをやりたいと思っている。でも、自分からはやらない。「やってよ」と言ったら最初は嫌そうにする。それでもやる機会を与えたり、やり方をちょっと教えたり、やって見せたりしたら、「えー」と言いながら、とんでもないレベルでやり切る。最初からやろうよ、みんな。
経験上、リスクを背負って挑戦した時に「緊張感」が生まれ、その緊張感の中で、人の能力はすごく伸びると感じています。お笑いにも受験勉強にも「スベる」というリスクがある分、そこに挑戦することで大きく成長できるかもしれません。お笑いはやらないと笑いは取れませんし、受験も受けないと受かりません。「ウケる」のも「受かる」のもリスクを取った結果です。高い壁に挑戦した結果スベっても、無難な挑戦でややウケよりはだいぶ成長していると思います。これからもスベることを恐れずガンガン挑戦していきましょう!