2021/07/31/1 金﨑先生インタビュー

県大会で優勝し、四国大会出場を決めた中学野球部の監督を務めておられる、美術科・技術科教諭の金﨑先生にインタビューしました。

 

■県大会優勝おめでとうございます。

 

―ありがとうございます。

 

■今の気持ちはどうですか?

 

―彼らは優勝できるメンバーだったので、優勝してもらえてホッとしている部分と、実は全国でも勝てるチームなので、次の四国大会に対する不安とか、期待とかがあるってのが正直なところです。

 

■全国でも勝てるんですか!?

 

―勝てると思います。3年生に関しては、野球がただ好きなだけでなく、客観的に分析する力があるので強いです。足りないところを言えばいっぱいあるんですけど、できることをしっかりとやっていけば、どんな相手に対してでも十分試合の計画が立てられる。こういうプランでいけば、行けるだろうなという、ゲームが始まって終わるまでのなんとなくの展開が予測できます。県大会を偶然で勝ったわけではない一方で、足りないところもまだまだあるので四国に向けて詰めていきます。

■すごいですね。県大会の決勝で当たった相手の丸亀東中学校はやはり強かったですか?

―メチャメチャ強いです。練習試合で一回も勝ったことがなかったですから。ものすごくレベルの高い作戦を打ってきます。先生が野球をよく研究されていて、うちの生徒たちも、僕らも「うわ、その作戦来るんや・・・」ってのがあったりします。

■県大会に向けてどんな準備をされましたか?

―コロナ禍で色んな制限がありました。例えば、練習試合は日曜日しかできない。実戦の場というのが限られてたんですよ。そんな中で、「練習を実戦に切り替えろ」と常に言っていました。本番を意識した練習をしようと。

■高い緊張感を持って普段の練習を行っていたんですね。他に練習の中で先生が大事にしておられることとかありますか?

―グラウンドに出ている指導者が1人もしくは2人という状況で、見る部員が最大30人弱となると、もし1人の指導者が1人についてしまうと、他の選手を見ることが難しくなってしまいます。集団として指導するのですが、全員に対して一人ひとりに合った指導を行うことは難しいと思います。そこで必要なのが、「各自が各自で成長する」という土台を一人ひとりが持っておかなければならないというところなので、そこをまず見つけさせる、感じさせる、考えさせるというところが大事なところかなと思います。

■一人ひとりが考えながら自分に合った練習を行っているということですか。そのような生徒を育てるために普段からどういう風に声をかけておられますか?

―常に目的を問います。「なんでこの練習やってるの?」「今何をしてるの?」と。

■なるほど。常に目的を持って練習に取り組んでいれば、短い時間で確実に上達しそうですね。勉強にも言えることですね。金﨑先生は文武両道に関する論文を書いて博士号を取得されていますが、それについて先生の考えを教えてください。

 

―文武両道というのは、論文でも書いたんですけど、二つ並んでそびえ立っているのではなくて、土台は「文」で、その上に「武」が立っているというのが基本形だと僕は思っています。その基本形がだいたいできている生徒もいますが、一方で「武」を重視していて、その「武」を持っていることで、「文」も頑張れる生徒っているじゃないですか?そこは基本形にとらわれず、分けて考えてあげようとは思っています。全ての生徒が同じような文武両道の型を持っているというわけではないです。文武両道にも色々あって、それぞれの生徒に合った型を一緒に模索してやっていくという感じです。

 

■文武両道にも色々あるんですね。先生自身は学生時代に野球と勉強をどのように両立されていましたか?

 

―僕高校の時は最初全然勉強しなかったんですよ。どちらかというと、小学校の時に勉強できる方だと言われ、勉強はしなくてもできると思っていました。みんなやっていてもできない、僕はあまりやらなくてもできるという感覚を持っていた時期があって、それをずっと引きずったんですよ。高校の最後の方まで。そこで途中で思ったのが、土台としての勉強の能力があったとしても、それは鍛えないとダメだし、勉強に取り組むこと自体が一つの能力だということを感じて、それも野球の練習に関しても同じことだったし、学校での学習に関してもそうですけど、あとは社会人として自分を活かしていくということに関しても同じだと思いました。能力だけではダメだ。しっかり学ばないとって。それに気づいてからはスポーツも勉強も両方しっかりと取り組むようになりました。仕事って、「希少性」を求められるじゃないですか?その希少性を求められた時に、「この人じゃないとダメ」って思われないと、仕事ができなくなることがあります。そこは自分で求めていかないといけないので、その希少性を持つ上でも勉強が必要でした。野球も一緒。速い球を投げるのか、変化球を投げるのか、守備が良いのか、足が速いのか、組み合わせやバランスも含めて、戦略的に希少性を作り上げていかなければならない。それには勉強が必要だと思います。

 

■今見ておられる中学野球の生徒にどういう風に育って欲しいと思いますか?

 

―僕は別に野球というスポーツにこだわらなくてもいいし、生徒は今野球が好きやから野球をやっていると思うけどそれでいいです。ただ「物事を進めていく上での優先順位」を理解した上で体現できる能力は育てたいですね。例えば、勉強であれば試験範囲の発表があればそれにしっかりとシフトしなければならないでしょうし、高校野球の時で「ここは野球に打ち込みたい」という瞬間には野球に打ち込むという、そういう場面に応じた行動ができないと、感覚だけで、もしくは自分たちの心地よさだけで、あるいは逃げで片一方に逃げてしまうというのは良くないと思っていて、(勉強と部活動の)双方のバランスは時期によって変わるはずなので、それを考えて動いて欲しいです。高校1年生になったら野球一本だよねではなくて、3年生になって勉強して大学に行くという土台があった上で、野球に打ち込んで欲しいです。

 

■金崎先生はプロ野球のスタッフをされていた経験もあって、プロの選手をたくさん見てこられたと思います。そんな先生にとってプロフェッショナルとは?

 

―プロって言われるということは、期待されて、求められた場所があるということかなと。プロ野球選手でも、教育でもそうですよね。そうなった時に、そこに契約関係が成立しているので、契約された側から、期待されたものを上回るだけの結果を出すのがプロフェッショナルだと思います。


ありがとうございました。 

2021/07/31/2 宇良先生インタビュー

 

 

県大会で優勝し、四国大会出場を決めた中学野球部のコーチを務めておられる、中学2年2組担任で体育科教諭の宇良先生にインタビューしました。

■優勝おめでとうございます。今回の県大会優勝について感想を聞かせてください。

 

―県大会の接戦準々決勝から3試合全部1点差の試合だったんですけど、もう1点差の試合ってこう、指導者の中でもどうすることもない部分があるんです。本当に最後は生徒頼りになるんですけど、そこで生徒が踏ん張ってくれたのが大きかったなーと思います。もちろん、接戦でも勝てるように気持ちの面も含めて普段から色んなことを生徒に伝えてきたんですけど、そこを最後まで実行しきってくれた生徒に勝たせてもらった優勝だと思っています。

 

■生徒もしっかり頑張ったんですね。学生のスポーツって実力差がそこまでなくて、勝とうと思ってもなかなか勝つのが難しい部分があると思うのですが、そこを勝てるように普段からどのような声掛けを生徒にしてきたのかを教えて下さい。

 

―例えば、色んな選択が1日を過ごしている中にあって、その選択肢の中で常に自分に厳しいものを選ぶように常に言っています。試合の中の苦しい場面になっても「今まで苦しい方を選択してきたから大丈夫」っていうのを思えるように、日頃の生活の中でも実行できているということが大事だと思います。

あとは、目の前のやるべきことに全力で取り組んだからこそ得られるものがあるということは伝えるようにはしています。やっぱり苦しいことがあっても、そこに対して全力で立ち向かって得られるものってのは本当に大きいと自分の高校の野球生活を通して感じたので、それはこれからも伝えていきたいです。

 

■宇良先生は大手前高松高校の卒業生で野球部のキャプテンでしたが、確かに高校生のときも常に自分に厳しく、部活動だけではなく勉強にも一生懸命取り組んでいましたね。引退してから勉強に一本に切り替えて国立大学に現役合格するなど、文武両道がしっかりできていましたが、それを達成するために意識していたことはありますか?

 

―英単テストや漢字テストなどの小テストの勉強というのは全部休み時間にやっていました。野球の練習が終わった後少しの時間を使いながら取り組んでいました。とにかく、隙間時間の使い方にはこだわっていたので、それが教員としての今の仕事にも生きてきていると思います。

 

■隙間時間の使い方は超重要ですよね。話変わりますが、野球の面白い部分について教えて下さい。

 

―まずランナーが塁に出て、そのランナーをどういう風に前に進めていくかというゲームなのですが、その進め方が本当にいろいろあって、その進め方を選択できるというのが野球の面白いところです。どんな練習をしているかというのもチームにとって違いますし、バントであったり、盗塁であったり、エンドランであったりとか、そういった色んな作戦がある中で、この場面ではどれが一番適しているのかというのを選択して、それを最後実行できるかどうかっていう、そのハラハラ感が、攻撃においても守備においても野球の面白い所なのかなと思います。

 

■確かにそれは他のスポーツとは違う気がしますね。

 

―他のスポーツとの違いで言うと、一球一球の間に「間」があるというのは野球の一番の特徴だと思っていて、その間は「考える時間」になってくる。その時間の使い方が大切。そして、さっきも隙間時間を大切にすると言いましたが、その隙間時間をつかって色んなことを考えて、それを仲間に伝達して、チームとしてこうするぞってのを、一球一球の間で考えながらできるってのが野球が他のスポーツと違って、面白い所だと思います。

 

■野球はやっぱり頭使うってことですか?

 

―頭使った者勝ちです。他のスポーツに比べると、感覚でやる部分が少ないかなと思っています。「考える時間が一球一球の間にある」と言うところが本当に面白いです。

 

 

■なるほど!それは面白いですねー。じゃあ、繰り返しになるかもしれませんが、野球を通じてこういう生徒を育てたいというのがあれば教えてください。

 

―さっき言ったように、「考えて準備をすることの大切さ」というのがわかっている生徒です。自分の頭で考えた上で、最後自分の判断で実際に行動に移せる生徒というのを中学野球部の部活動を通じて育てたいです。あとは、それをチームとして伝達して、一つのプレーとしてまとめるということが野球では大切で、社会に出たときに所属している集団で一枚岩となって戦うというのも大事なので、「自分で考えて動ける」ということに加えて、「チームで決まったことをしっかりと実行することができる」という力を野球の中でつけてあげたいなと思います。

 

■宇良先生の考え方がよくわかりました。最後に、宇良先生にとってプロフェッショナルとは?

 

―自分を客観視できて、苦手な箇所を自分で見つけて、それに対する解決策も自分で見つけて、実際にそれを解決できる、そのプロセスが踏める人がプロフェッショナルかなと思います。

宇良先生ありがとうございました。

2021/07/30 やってみなくちゃわからない

高校1年生1学期最後の物理の授業では、自分たちでテーマを決め研究してみました。


当たり前だと思っていることも視点を変えてみることで、謎や疑問が生まれることがあります。

課題を見つけるのは大変ですが、習った知識や法則を実験を通して検証してみましょう。

実験方法も自分たちで考え、装置も工夫して作ってみます。写真や動画にとるとわかりやすいですね。

結果を出して終わりではなく、しっかり分析することで新たな発見や次の課題が見えてきます。

2021/07/29 香川大学講演会・学部別説明会

午後から、香川大学説明会が行われました。

全体の講演会「国立大学の魅力・合格法等」が各学部ごとに集まった生徒に向けてZOOMで配信されました。

その後学部別説明会が行われ、香川大学についての理解を深めていました。

2021/07/28 野球部中学軟式 県大会 新聞記事 優勝報告会

昨日の中学軟式野球の結果が四国新聞に掲載されました。

2021年7月28日四国新聞掲載
本日午後には高松市と県大会でそれぞれ優勝した野球部の中学軟式野球の選手と監督が学園の理事長に結果報告を行いました。

中学軟式野球の皆さんおめでとうございました。四国大会でも普段の練習の成果を出しきって優勝を目指してほしいと思います。

2021/07/28新任の先生にインタビューしてみた!

社会科 佐野先生
今年度から、高校1年5組の担任をされています。
今回、新任の佐野先生に、経歴やポリシー、社会の勉強の楽しみ方などを伺いました。

■ご自分を一言で言うと
「真面目」とよく言われますね。そういう自覚はないんですが、人にはよくそう言われます。

■いや、絶対そう見えますよ。中身も真面目ですよ。ほんとに。昔、絶対何かに打ち込んでたでしょう?
水泳ですね。かれこれ小学校上がりたての頃から高校3年生まで打ち込んでいました。松山市に住んでいたんですが、家から徒歩2分のところにスイミングスクールがあって、高校では部活でも水泳をやりながら、スクールにも通っていました。
得意な泳法は、平泳ぎで、県総体にも出場できました。
大学時代は、アルバイトで、水泳のコーチをやっていたこともあります。

■なるほど!それでですかぁ。体格いいですよね、先生。自分を追い込んで努力を続けられたんですね。そんなストイックな佐野先生の、生きる上でのポリシーはありますか?
特にこれといったものはないのですが、大切にしたいと思うのは、「人に迷惑をかけない」ことと、「(仕事などで)何があっても穴を空けない」ということです。
やはり、人から任せられて、自分が承諾した仕事をしっかりやり遂げるのは、社会に生きる身として当然だと考えています。

■なるほど。佐野先生は職員室でも常に、「任せていただいたことは何でもやります。」とおっしゃっていますからね。その責任感とチャレンジ精神は、新卒の頃だけでなく、そこから10年ほど経つ今も持ち続けていらっしゃるのですね。周りの先生も毎回助かっています。

■大学時代の専門は何ですか?
経済学部で「経済思想史」を専攻していました。あと大学院の修士課程では、経済理論、中でもコーポレートガバナンス(*)に注力しました。
(*)「企業統治」のこと。「会社は経営者のものではなく、資本を投下している株主のもの」という考え方のもと、企業経営を監視する仕組みのこと

■大手前高松の門を叩いたきっかけは何ですか?
大手前高松のホームページに書かれていた、「社会のリーダーを育てたい」という方針ですね。育てたい人物の「像」がはっきりと書かれていたことに衝撃を受けました。

■リーダーが育ちそうな雰囲気は学校にありますか?
これからかな?という感じです。現在担任をしているクラスの生徒たちも穏やかで、まだそこまでギラギラした野心を見せていない感じです。あと数ヶ月すると顔つきも変わってくるでしょうね。楽しみにしています。

■佐野先生ご自身が育てたい生徒像について語ってください。
好き・嫌い問わず、あるいは、したい・したくないに関わらず、今、目の前にあることを逃げずにやり遂げられる人間でいてほしいです。ただやるのではなく、言い訳せずに全力で「やり抜く」ことができる人になってもらいたいです。

■先生は現在、現代社会を担当されていますが、現社の面白さについて教えていただけますか?
はい。最も生活と直結しているところです。日々ニュースに挙がってくる時事ネタが教材になり得ます。18歳参政権は、全く他人事ではありません。社会で生きていくために、ニュースを見て、人と話す。わからないものは、家の人に尋ねる。新聞も自分で読んで、気になるところを人と語る、私のところにきてくれても構いません。とにかく興味を育てるためのチャンネルを自分で刺激し続けることです。コミュニケーション力(社会性)も育めます。社会は人と人との関わりなんです。新聞であれば、社会面と経済面だけでもよいので、毎日目を通すと面白いですよ。

■ありがとうございます。まさに「知りたいときが、学びどき」ですね。佐野先生は毎日熱心に放課後も教材研究をされていますね。ほんとに毎日。そんなペースでお仕事をされていて、休む暇はあるんですか?
最近は生後7ヶ月の娘と遊んでいます。遊ぶといっても人形を振ってあげてるだけなんですけどね(笑)。家では普通にパパです。もうね、見ているだけで本当に、いやほんっとうに癒されるんです(息)。
仕事を充実させるために、最近、一番ハイスペックなiPadを購入しました。社会科という側面から生徒の興味をガンガン刺激していきたいと思います。

■佐野先生のパワーの源がよくわかりました。これで終わりにしますが、次回ぜひ、先生の魅力を深掘りさせてくださいね。
僕でよければ、いつでもお願いします。

最後まで謙虚で力強い、佐野先生でした!

2021/7/27速報!!野球部ー中学軟式野球県大会優勝 四国大会出場決定

本日、香川県 中学総体軟式野球2021の準決勝と決勝の2試合が行われました。

午前8時半に始まった試合は、大手前高松中学校が志度中学校に3対2で勝利し、四国大会への出場を決めました。続いて午後から行われた決勝戦では、丸亀東中学校との対戦になりました。

結果は4-3の接戦を制して優勝しました。

今年度の四国軟式野球は、高知県で8月1日(日)に開幕し、決勝戦は8月3日(火)におこなわれる予定です。


おめでとうございます。

2021/07/27 高校サッカー 試合結果

7月25日(日)に四国プリンスリーグが行われました。

vs愛媛FCU-18 0-3

技術、強度の高い相手に押し込まれ敗戦となりました。

プリンスリーグの延期分は毎週行われます。今後も巻き返せるように頑張ります。

7月24.25日は県3部リーグが行われました。

24日 vs丸亀高校 0-0

25日 vs高瀬高校 11-0

県リーグ三部の前期は残り1試合となりました。後期につなげられるように頑張ります。

 

7月26日は県リーグ1部の延期分が行われました。

vs尽誠学園S 6-2 【得点者】兵頭×2 東山×2 三村 森

前半は得点の奪い合いとなり、先制しましたが逆転を許してしまいました。しかし前半の内に逆転。後半は守備の安定を図り、3点を追加。大量得点での勝利となりました。

県リーグ1部は約一ヶ月間の中断期間になります。さらなるレベルアップをしてきます。

応援よろしくお願いします。

7/17開催のオープンスクールアンケートへのご回答

7/17(土)のオープンスクールもたくさんの方に来ていただきました。ありがとうございました。アンケートに書かれていた質問には今回も中学団長の邑地が可能な限り回答させていただきます。
http://www.otemae.net/today/22345に7/3(土)の回答も載せてありますので、参考にしてください。

Q. いじめやSNSトラブルにはどのように対応されていますか?

A. 徹底的に対処します。まずはトラブルを未然に防止できるように、入学式後から人間関係の上手な作り方についてはしっかりと教えていきます。本校は私立の学校で、基本的には落ち着いて勉強に向かっている生徒が多いですし、そのようなトラブルもかなり少ないです。しかし、そうは言っても中学生はまだまだ成長段階なので人間関係のトラブルはどうしても起こってしまいます。トラブルが起こってしまった際は、生徒たちにとってある種の「成長のチャンス」だと捉え、教員も入って徹底的に話をします。いじめなどの重大な問題があれば中学の教員からの指導に加え、生徒指導からの対応があります。大人の悩みの9割以上が人間関係の悩みだと言われていますが、だからこそ中学生の間に人間関係の正しい作り方をしっかりと身につけてもらいたいです。あと、学期に一回ほど、教育相談週間というものがあり、放課後に面談の時間を設けて生徒の悩みをしっかりと聞き、アドバイスを与えたりしています。情報モラル教育もしっかりと行っています。中学生の間に失敗することもあると思いますが、学生の間は失敗しながら学んでほしいと思います。失敗しても、それをしっかりと受け止め、次に生かしていけばいいですよ(^^)

Q. 最近のバドミントン部の成績を教えて下さい。また何人程度所属していますか?高校生と一緒に練習するのでしょうか?

A. バドミントン部は中学生が現在6人所属しています。高校生がかなり多くて40人くらいいます。中学生部員はどちらかというと楽しく練習しているみたいで、大会には参加しないこともあるみたいなのですが、希望したら参加できます。部活動に加えてクラブで練習する生徒とかも過去にはいました。中学生バドミントン部の定期考査の成績はかなりすごいです。羽を打っていたら集中力が身について賢くなるのか、それとも優秀な生徒がバドミントンを選ぶ傾向にあるのかわかりませんが、文武両道ができています。高校生は毎回県総体や新人戦に積極的に出ているみたいですね。外部コーチの指導があり、高校生とも一緒に練習します。本校には勉強に支障がでるほどの「ブラック部活動」はありませんが、これからも今の「楽しい部活動」という空気感を大切にしながら部活動も活性化させていきたいと思っています。
バドミントン部に所属している中2の部員達は「毎回の部活動が楽しいと思える良い雰囲気です!」「今の中学生メンバーは全員中学からバドを始めた初心者ですが、どれだけ失敗してもOKな雰囲気があり、部員同士でカバーし合ったり、教え合ったり、コーチや横山先生が優しく教えてくれる。アットホームで、高校生にも話しかけやすく、いつも明るい雰囲気です!」と答えてくれました。確かに、顧問の横山先生からは優しさがにじみ出ていますね。また、中1の部員達は「ラリーをしたり、中1・2でミニコートを使って試合をしています。栗田コーチがラケットの角度とか打ち方とかを教えてくれます。中2の先輩方が優しく接してくれるので練習が楽しいです。中学生は割とゆるくやっています」と答えてくれました。

Q. 息子は食堂にすごく興味を持っていたので、食堂について教えて下さい。

A. 小学校には食堂がないですから、興味を持つのもわかります。日替わり定食や日替わり丼は食券が早く売り切れる傾向にあるので、二時間目の後くらいに食券だけを買いに行くといいでしょう。食堂の中には購買部があり、パンやおにぎりも購入できます。自動販売機もあり、ジュースも買えますよ。購買部には販売や食堂の仕事をしてくれる優しい方がいらっしゃいます。

Q. 大手前生は塾に行っていらっしゃいますか?

A. 塾に行っている生徒の方が少ないですが、学校の勉強の負担にならない範囲で塾に通っている生徒はいます。アンケートを取ったところ、現中学生の3割くらいが塾に通っていますね。中学1年生の中には小学校の時に通っていた塾にそのまま通い、様子を見ている生徒もいるみたいです。塾に通わず、学校の授業と自主学習の時間を大切にしていい成績を収めている生徒は結構います。彼らは学校で配られた参考書や問題集、単語帳などをかなり徹底的にやりこんでいます。昨年度私が担任していた高3クラスで慶應義塾大学に行った生徒が使っていたボロボロの単語帳を見ていただいたら、人から習うばかりではなく、自分で必要なことを考えて勉強することの大事さが少しはわかっていただけるかと思います。

素晴らしいサービスを提供している塾もたくさんありますし、行ってもらっても全然問題ないですが、塾の勉強ばかりで平日毎日7時間ある学校の勉強を疎かにすると逆に非効率だと考えます。まずは学校の勉強と宿題をしっかりとやってもらって、余裕があれば検討していただくという形で大丈夫です!塾や予備校を否定しているわけではなく、「お金払えば成績伸びる」と勘違いしているうちは伸び悩みますし、そのようなスタンスでは塾側もお困りになると思うので、このような話を生徒にもしっかりと話しています(^^)

Q. 送迎バスはサマースクールに記載されていたコースのみになるのでしょうか。

A. そうです。全5ルートのバスが出ており、高松市郊外や市外からもたくさんの生徒にバス通学で来ていただいています。生徒はバス以外にも、徒歩や自転車、保護者の送迎、電車など様々な方法で通学しています。

Q. 中学前半から英語など個別教科でその子に合った学習を進めていただくことはできるのでしょうか?英検3級を小学校で取得予定ですが、中学校入ってからのサポートが気になります。

A. もちろん、英語が得意な生徒にはアドバイスを与え、どんどん英語力を伸ばしてもらいます。本校の中学生はだいたい3割位が中1で英検3級(中3卒業程度)、中3で英検2級(高校卒業程度)に合格します。小学校の時に英語を習っていなくても、勉強して定期テストの総合得点をしっかりと取ってくるようなタイプの生徒が中3で2級以上を取ります(準2級は大半が取ります)。中学で準1級を取った生徒はほとんどが中学から英語を勉強し始めたメンバーです。逆に小学生で英語を習っていた生徒も中学内容の英文法や英単語の使い方を理解しておらず、感覚で英語を学んできたタイプの生徒は放っておくと準2級や2級を取った後、伸び悩みます。また、国語や数学を疎かにして英語だけ勉強してきたタイプも伸び悩む傾向にあります。これは高校内容になってから内容が高度になり、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」内容を学ぶようになり、英語を読むにも書くにも内容や表現についてしっかりと考えないといけなくなるからです。中学生になったら1年生から英語の理論的な部分は深いところまでしっかりと教えていくので、小学生の時に無意識でやってきた部分を「わかってるわ」とごまかすのではなく、「へぇー、そういうことだったんだ!」と素直に受け止めていくと、中学で2級や準1級に受かりますよ。あと、日本語の本もたくさん読んで、言語力自体を高めたり、算数もしっかり勉強して考える力や情報処理能力を身につけたりしておいてください。英語ができるのは大手前高松では当たり前なのでプラスアルファの能力を身に着けていきましょう。

Q. 女子バレーボール部はありますか?

A. あります!高校生も含めて男女16人で非常に楽しそうです。現時点では人数が足りていないので、試合には出ていないみたいですが、今後人数が増えたら部活動の雰囲気も変わってくると思います。あと、中3以降に高校も含めてのクラスマッチが行われるのですが、バレーボールの競技があり、バレーボール経験者は無双できます。中学生部員に部の雰囲気を聞いたところ、「チームのみんなが仲良いので、楽しいです。練習の時間と休憩の時間のメリハリがついていて、とても活気があると思います」とのことです。
中学生に関していうと、部活動以外に習い事をやっている生徒が多いように思われます。陸上や柔道、サッカーをクラブチームで練習している生徒やピアノやバイオリン、書道などの習い事に力を入れている生徒もいます。放課後にビジネスプランをグループになって考えている生徒や東京大学のオンライン講座に参加している生徒もいますよ。昔みたいな「部活動と勉強」という2つの軸から、多様な軸を持って学生生活を過ごす生徒が増えてきていますね。ちなみに私は陸上部顧問と中学野球部部長をしながら、柔道の引率にも行っています。

Q. iPadは持っているものではなくて、新たに購入する必要があるのか。

A. iOS13以降なら持っているもので大丈夫ですが、iPad Miniは使用しないように言っています。iPad ProもOKです。原則Wifiモデルでセルラータイプは非推奨にしています。新たに購入する場合は学校で手配します。

Q. 受験勉強でどんな勉強をすればよいかわからない。授業料とは別に料金を必要とする授業、補講、夏期講習、夜講みたいなものはあるか?

A. 国語と算数をしっかりと勉強して頂ければと思います。過去問題は事務室でお渡しできますので、問い合わせてください。授業料とは別に料金を必要とする授業は希望者のオンライン英会話くらいで、それ以外の授業は基本費用はかかりません。補講は期間限定で担当教員が開催することがありますが、基本的には授業と自主学習に全力を注いでもらっています。朝のMSS(モーニングスタディーサポート)や部活動の時間にある個別学習計画では自習室を開放し、多くの生徒が利用しています。

Q. 通学バスは無料でしょうか?有料なら費用が知りたいです。食堂のメニューの価格帯、特待生の授業料免除の期間、修学旅行の費用について教えて下さい。

A. 費用については気になると思います。まず、授業で使用する補助教材や年3回程度受験する校外模試、遠足などには別途費用がかかりますがそこまで大きな額にはならないと思います。通学バスは有料です。現在中学1年生は、香西・築港ルートは8,200円/月、その他のコースは9,200円/月です。食堂メニューの価格帯は250〜450円の間くらいですね。特待生の授業料免除の期間は在学中です。素行や成績によっては取り消されることもありますが、今のところ特待生の生徒はよく頑張っていてそのようなことは聞かないです。修学旅行はグアムに行く場合は生徒がお土産をメッチャ買うとかがなければ北海道や沖縄とそこまで変わらない値段で行けると思います。その時の旅行会社の提示する値段によるのでここでは答えられないです、すみません。なるべく費用は抑えるようにしていますが、学費も含めて「これだけ見てもらってこれだけの費用でいいんですか?」と言われるように質の高いサービスを提供し続けようと努力しています。

Q. 生徒たちが自主性を持って学習やお手伝いに取り組んでいる姿を見て非常に好印象でした。
ありがとうございます。中1の片方のクラスの生徒たちが手伝ってくれていましたが、あえて当日の直前まで何も伝えず、打ち合わせほとんどなしで手伝ってもらいました。彼らが学校生活について個別にどのような説明をしたかはわかりませんが、おそらくしっかりと対応してくれたのだと思います。「手伝いたいです!」と言ったので、こんな役割があると伝えて、「あとは自分の頭で考えて一生懸命自分なりにやってくれればいいよ」とだけ指示しました。逆にそれで彼らがどれだけやれるのかを見たかったというのと、たぶん彼らのコミュニケーション能力の高さなら大丈夫だろうという安心感があったので、あまり多くの指示を出しませんでした。基本的にオープンスクールではありのままの学校の様子を見てもらって、それでガッカリされたのであればそれは仕方ないと思っているので特別な準備はしていないです。アンケートの多くに「在校生の対応が良かった」という内容があったので、しっかりと対応できていたのだとわかり、嬉しい限りです。
今の中学生に言えることは、勉強を一生懸命やっており、英検や校外模試なども含めてそれなりの成果を出していますが、それ以上にコミュニケーション能力や発表能力が普通の中学生に比べて非常に高いと思います。もちろんまだまだなのでもっと磨いていきたいと思いますが、4ヶ月前まで小学生だったメンバーにしてはかなり鍛えられているのではないでしょうか。中2や中3もコミュニケーション力は高く、少しの指示で期待以上の動きをしてくれる生徒が多いですよ(^^)

以上です。大手前高松中学・高等学校を含めて私立の学校選びに少しでも興味を持って頂ければと思います。今後も宜しくお願いします。